換気ダクトの断熱工事
飲食店の工事は火事の予防のことも考えて、断熱材を入れるところも増えています。
工事の専門業者に依頼すると、単純に配管の調節やメンテナンスが行われるだけではありません。専門的な知識を活かして、飲食店の特徴ごとに有効な換気ダクトの点検をしたり、省エネ性能の向上や安全面を確保するための提案が行われます。お客が安心して食事を楽しめる環境を整備するためにも換気ダクトの工事は必要ですし、消防法で義務として決められている範囲も存在します。飲食店にとって換気ダクトのメンテナンスを施すことは大事な行為で、火災が起きても火が広がるのを防ぐ効果があります。お店がビルの内部にあるときには排煙通路が通っていて、店舗ごとから複数のダクトが途中で一本化されて外との換気を確保します。熱を逃がせる設計になっていないと、反対に通路を経由して火が店舗内部に広がってしまう危険性があります。換気ダクトの保湿工事を一緒に請け負っている業者があって、空気の温度を調節する効果が期待できます。保湿剤をダクト内部に巻くことで熱が分散されるので、空気が熱くなることを予防できます。
換気ダクトには防火ダンパーを設置する必要がある
換気ダクトとは、建物や室内の空気を調和したり換気することを目的としている管(ダクト)のことをいいます。換気ダクトには、火災時に延焼を防いだり熱くなった空気の噴出を防ぐためにダンパーを設置する必要があります。ダンパーは羽状や板状の扉になっており、ダクトの内側に設置されるものです。ダクトが建物の防火区画を貫通する場合に設置することになっています。
ダンパーには溶融ヒューズが取り付けられていて、設定された温度よりも高くなるとヒューズが溶けて自動的に下がる仕組みです。ダンパーが下がることで、換気ダクトを流れる火や煙を遮断することができます。それにより火が建物全体に回るのを防げるので、火災の時などに役立ちます。キッチンに備わっている排気ダクトの場合には高温になることも多いので、ヒューズの温度は高めになっています。ただし、換気ダクト全体に防火被膜が施されている場合には、ダンパーを設置する必要はありません。